忍者ブログ
メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

SKATEISTAN??? 



荒廃したカブール(アフガニスタン)の町を疾走するスケート
ボード。「え?ほんと?」

ご存じの通り、アフガニスタンはまだまだ非常事態下だ。
毎日テロで人が吹っ飛ばされ、弾丸が飛び交う。
かってはシルクロードの一都市で壮麗な文化が花咲き、多いに
栄えた土地であったろうに、今ではがれきだらけの荒れ果てた
土地と化してしまっている。そういえばバーミャン渓谷の仏教
遺跡もふっとばされた。人口は2800万もいるのに、
産業らしい産業もなく、農地では大麻の栽培が続いている。

大国の権益のために仕掛けられた戦争。
血を流すのはその国の弱い者たち。競馬場で自分の賭けた馬の
結果に一喜一憂するがごとくそれを眺めているのは大国に住む
受益者だ。何の権利があって他国に介入するのか。何の権利が
あって自分たちの価値観を押し付けるのか。問題をよけいに
こじらせているだけなのは彼らにも分かっているのにそれでも
やる。その背景にあるのは自分たちの利益以外の何物でもない。
そこには資本主義の冷徹なまでの原理が働いている。世の中の
景気が悪くなり社会が煮詰まってきたときには“戦争を!”と
いう歴史が何度も証明してきた原理が。

この映像を作ったのもアメリカのグループでそのスポンサーには
アメリカのアパレルメーカーがぴったり張り付いている。
あんな場所にスケボー持ってくるあたり計算がちらつく。
その胸糞悪さを感じながらも、アフガニスタンの子供が無邪気に
スケボーで戯れる姿が微笑ましかったのでアップした。
みんなはこの映像でどう感じた?

戦争を仕掛けるのはいつの時代も受益者たち。
そして、戦争で死ぬのは力のない貧しいものたち。
それは洋の東西を問わず、ずっと続いてきたこと。
そして人類が存在する限りずっと続いていく悲しい真理の
ようなもの。
PR
魂が奏でる音 “タケオ”





初めての景色、初めての味覚、初めての香り。僕たちは毎日の生活の中でその気になればたくさんの新しいことを経験出来る。その新しい経験の中に時たま、これからの人生の見え方を変えてしまうほど強烈なのが潜んでいる。僕がおととい見た映画“タケオ”はまさにそんな強烈な経験の一つだった。

タケオはアフリカン・ドラムを演奏するダウン症の青年だ。この映画はそんなタケオの姿を追う。ある時は幻想的なダカールの浜辺で現地の人と共にドラムを叩き、またあるときは日本の障害のある子供たちと一緒に楽器を楽しむ。そしてどのようにして彼がドラムと出会い、どのようにして才能を伸ばしていったかが過去の映像とともに紹介されてゆく。

映画を観て、まず僕はタケオのパーソナリティに魅了された。日本だろうがセネガルだろうが彼には関係ない。だから言葉も問題じゃない。実際映画の中でセネガル人に話しかけられ謎のアフリカ語で応酬する彼の姿が収められている(このシーンかなりおかしいが、もしかしたらタケオは相手の言葉を音で捉え驚くほど似せて再現しているんじゃないか)。そんなひょうきん一面を持つ彼も、いったん楽器を手にすればエネルギーの全てを注ぎ込んで作品を作り上げようとする芸術家の姿に変わる。その度合い、並みの芸術家ではない。なんていうか純粋度の度合いが桁はずれに違うのだ。そんなタケオの姿を見続けるうち、観客は自分たちが失ってしまった大事なものを思い出さされることになる。

さてこの日は上映後に彼のライブ演奏があった。僕はそこで冒頭に書いた初めての経験をしてしまう。それはなんていうんだろう。まったくのピュアな精霊が奏でる音の調べとでもいうべきか、とにかくこれまで聞いた音とは次元が違うのだ。その音にはルールはなかった。また人に気に入られようという計算もなかった。いうなれば大自然の中で耳にする音に近いのかもしれない。滝の水が落ちる音、吹き抜ける風に草がワサワサ揺れる音。そういう音と同質の音だ。聴いていて自分の脳が活性化されていくそんな気がした。

タケオ”上映中 8/27~9/16 ポレポレ東中野

イベント
9月4日(日) アフリカンナイト 20:00~23:00
9月4日(日)、11日(日) アブライ・サバールワークショップ(大人向け)16:30~18:00
9月10日(土) タケオ・リズム楽器ワークショップ(子供向け)14:30~16:00

at ジャスパー・セロ二アス(ポレポレ東中野より15秒)
セントラルパークが必要なわけ

人生実験が進行中で、ここ半年間都会で暮らしている。
その結果、人は都会で暮らすと左脳人間になることがよーく分かった。

人が左脳的になりすぎるとどうなるか? 
物事に感動しなくなる。
表情が乏しくなる。
発想が生まれにくくなる。
すべての物事に理由をつけようとする。
スケジュール表が埋まっていないと落ち着かなくなる。
体が硬くなり、歩き方がぎこちなくなる。

つまり都会は人間にとって、長時間過ごせる場所じゃないってこと。

都会と聞いて思いつくところにニューヨークのマンハッタンがある。
マンハッタンは小さな島だが、その中には世界一の金融街のウォール街や
エンターテイメン界の頂点に君臨するブロードウェイ、さらに高級ブティック
が立ち並ぶ5番街、そしてアパート群からオフィス、レストランまでありと
あらゆる建物がひしめいている。しかし驚かされるのは、その中に広大な面積
を占めるセントラルパークまで入っているという事実。少しでも商業利用できる
土地を確保したいであろうになぜあのような広大な公園を作るのかふと
考えてしまいがちだけれど、今その理由がよーく分かる。

どうやら人間にはバランスが欠かせないらしい。
左脳と右脳。論理と直感。仕事と休息。そのバランスがあってはじめて僕らは
人間らしく生きられる。生きてゆくのに欠かせない収入を得るための活動、
つまりビジネス活動を一つの極とするなら、もう一方は生産性を問われない
時間に身を置くことがあげられる。その、生産性を問われない時間を過ごす
ためにもっともふさわしい場が自然なんだという思いにボーっとしてたとき、
つまり生産性を問われない時間を過ごしていたときに気づいた。

一見金儲けしか眼中になさそうなニューヨーカーも、実はそこんところ
をよーく分かっていたのかもしれない。長い期間に渡って最大の利益を得る
ためにはハードワークとインスピレーションの源泉となる自然を身近な環境
に置いておくことだと。
カウンター

WELCOME TO Move On

異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
プロフィール

HN:
イグアナ楽団
性別:
男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford

mail : cocovenice@gmail.com
人生のお買い物

最新コメント

[05/13 Backlinks]
[03/25 イグアナ]
[03/17 ハナ]
[02/05 ハナ]
[09/24 イグアナ]
最新トラックバック

アクセス解析

バーコード