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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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老男ヒネテラの攻撃 in  ハバナ野球場

 
(キューバの野球場に描かれていた壁画。ピースフルなカリブ海の背景とバットを構える眼鏡カストロさんのアンバランスさが、逆にのびのびとしたスケールのでかさを感じさせる)

キューバに行ったときに、ひょんな事情からハバナ市内の野球場に連れて来られるはめになった。自慢じゃないが野球場には3回裏まで居たことがない。あまり気乗りのしない話だったが、ハバナの町で出会った(不幸にして出くわしたというほうが正しい)老男ヒネテラ(ヒネテラ:キューバで金銭目当てに外国人にたかる人々)ミスターエックス(仮名)に連行されてきた。
 
この日のゲームは、キューバナショナルチームの紅白に別れての試合で、出場していたのは後にワールドクラシックベースボールに出た選手ばかりの好きものにはたまらない好ゲームだったが、なぜかこの日も3回に入ると尻がモゾモゾとし出し帰りたくなってきた。 このとき老男ヒネテラが新たな戦いを仕掛けてきたのであった。(それまでにすでに一度襲撃に遭いやられている)
 
老ヒ:「キューバナショナルチームの帽子とかTシャツとか欲しいか?」
自:「まあ、悪くないね」(正直どっちでも良かった)
老ヒ:「俺からプレゼントしたい。サイン入りボールももらってきてあげるよ」
自:「そうなの。ありがと」 
老ヒ:「下の階の売店にすぐに行きたいんだけど今持ち合わせがない。悪いけど15ドル貸してくれる?」
自:「あん?じゃまた今度でいいよ」 
老ヒ:「心配するな。これは俺からのプレゼントだから。なかなか手に入らないキューバチームのだぞ」
自:「ちっ。しょうがねえなあ。ほら15ドル(“なかなか手に入らない”の一言が効いた)」
老ヒ:「待ってろよ。ヒヒ」

20分後 
老ヒ:「残念なことに売店が閉まってた。今週もう一度試合があるからその時に買っといてやるから」
自:「.....」

後日、このお金は結局戻って来なかった。(参考までに当時のキューバ人の一か月の平均賃金は月給10ドル)

カリブ海の島キューバの周りはザメが多いところといわれている。だが、本当に恐ろしいのは、観光客の訪れを手ぐすねひいて待っている獰猛なヒネテラ達なのだ。
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異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
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好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
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