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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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村おこしの特効薬

二十数年ぶりに白馬に行った。当時の賑わいを知る人間としては痛かった。メインストリートの人影もまばらで、観光地として落ち目なことが痛いほど伝わってきた。

そんな中、目立って賑わっていたのが、“道の駅”だ。白馬周辺の街道沿いには、5~6箇所の“道の駅”が誕生していて、長なす3本100円、きゅうり5本100円、ゴーヤ2本100円、にんにく4房300円、特大夕顔200円、プチトマト1袋100円、モロヘイヤ1袋50円、うり4個100円、とうもろこし2本100円など、格安で新鮮な野菜が手に入るとあってマイカーで訪れる観光客が後を絶たない。

そんな中、ある道の駅での光景が印象に残った。そこでは野菜などを売っているわきで、お年寄り達が酒を飲みながらとうもろこしを焼いている。それはどこかの寄り合いでのひとこまのよう。横ではビニールに入った野菜の後ろで年配のご婦人達が座って談笑していた。

後から知ったが、野菜を買うとサービス券がもらえ、そのサービス券で焼きとうもろこしかビニールに入った野菜と交換出来るのだ。見ていると、子供達がサービス券を持ってとうもろこしを貰いに来る。そこでじいさまがニコニコと焼きたてを渡す。隣では野菜をもらいに来た主婦と年配のご婦人達が話している。年齢や住んでいる地域を超えたコミュニケーションが自然と成立する。そこではみんなが楽しそうだった。

緩やかな共生の姿を連想させる“道の駅”が村の活性化に一役買っていることは一目瞭然だ。生産者も老人も混じって都会からの人を迎える。都会の人も新鮮でおいしい野菜が安く買えるのが田舎を訪れる楽しみのひとつになっている。

日本を元気にするのは、もう大企業じゃない。日本のあちこちにあるこういう顔の見える規模での活動の場が、日本に活気を与えているんだろうなあ。
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WELCOME TO Move On

異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
プロフィール

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好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
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