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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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小野田さん、そして死んでいった日本の兵士たち

数年前の8月15日。その日に小野田さんが靖国神社でスピーチをするという情報を聞きつけ、僕も向かった。

小野田寛郎さんは、太平洋戦争終結から29年間、戦争はまだ継続中だと思いフィリピンのルパング島に立てこもり祖国日本のために一人っきりで戦闘を継続していた元日本兵だ。今はブラジルで牧場を経営しているとのことだった。この人、何がすごいかと言えば、単にジャングルに隠れていただけではなく、いつ日本軍がやって来てもいいように、島内のアメリカ軍施設に奇襲をかけ続けたのだ。その戦闘数、百数十回にものぼる。やるぜ、小野田さん。

実はずっと以前、神戸に住む敬愛する女性と食事をしたときに、彼女の放った、「私は女として小野田さんみたいな人を相手に選ぶかな。だってどんな状況に陥っても何とかしてくれそう」という一言が心に残り、彼にずっと会ってみたかったのだ。

初めて行った8月15日の靖国はものものしかった。身内が戦争で亡くなられた親族以外だけではなく、右翼やその他の野次馬的人達でごったがえしていて、正直、嫌悪感を覚えた。海外に長く住んでいると、日本の長所がよく見えるようになる。それ故に長期滞在者は徐々に愛国者化してゆく。この日、自分だって単なる一時的な愛国者かもしれないのに、靖国に来ている他の連中が偏ったえせ愛国者に思えてしょうがなかった。

当日、元自民党平沼赳夫議員(現政党たちあがれ日本代表)の後に、小野田さんが登場し静かにしゃべった。その内容は覚えていないけれど、彼が目の前にいるというだけで十分だった。

8月15日終戦の日。日本のために散っていった兵士たちを思い、静かに手を合わせたい。それは靖国でだろうと、どこであろうともよい。兵士達が命を投げ打って守ろうとした土地に住み続ける子孫として、当然のことのように自分には思えるだけ。
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異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
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好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
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