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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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食わず嫌いの映画論



東京駅丸の内北口を出たところに“OZONO”というビルがあり、その中に
丸善が入っている。その四階に「松丸本舗」という一言でいうならセレクト
された本の特設売り場がある。

この売場についてもう少し説明するならば、編集者としても著名な松村正剛氏
があらゆるジャンルに渡る価値ある本を埋没させずに理想的な形で共存させる
ために配置の仕方から趣向を凝らした本屋の中にある本屋さんである。

実際訪れてみると、直線の棚やカーブした棚が迷路のように配置され、その中
に切り口ごとにあらゆるテーマの本が仲良く並んでいる。まず普通の本屋では
見られない光景だろう。そんな切り口が無数にあるわけだが、本好きなら一つ
の切り口に捕まって数時間は過ぎてしまうかもしれない。

そんな中で自分も捕まった。
場所は“演劇・映画”コーナーだったと思う。
軽く流すつもりだったのだが、「ブレードランナー論序説」が離してくれなかった。

実はこれまで一度も映画論を読んだことがない。
直感派の自分には作り物の映画にいちいち理屈つけてどうなんのという思いが
あり、芸術は考えるものじゃなくて感じるものでしょというスタンスでこれまできた。
だが、ブレードランナーが好きな映画の一つでもあるためついついこの本をめくっ
てみたところ、この映画の各シーンについてこれまで自分が考えてみたことも
ない著者の考えが縦横無尽な映画製作の知識と共に記されていた。
これはじっくり読んでみたいと思わせる本だ。
芸術論や映画論も捨てたもんじゃないと考えを改めることにした。

今したいことのリストに加わったこと。
「香港あたりに飛んで、一日中ホテルに閉じこもってこの本読み終えて、その
上でもう一度ブレードランナー観て、摩天楼最上階の風がビュービュー吹く
レストランで熱々の食事を胃袋に流し込んでその後カッと来る酒をかっくらって
死ぬほど眠りたい」

その日までこの本を読むのはおあずけにする。

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WELCOME TO Move On

異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
プロフィール

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イグアナ楽団
性別:
男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford

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