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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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本気で楽しむラテンの人たち



ラテンのリゾートが好きだ。そこで働いてる人と遊びにきている人がごちゃ混ぜになって、町が活気づいている。そこには金持ちも貧乏人も、男も女もない。あるのは人生を楽しもうとする姿勢だけ。

日本に帰ってきて感じたのは、ネトっと張り付く目に見えない重さ。それが社会を覆ってた。悪いことにそれは伝染性を持っていて、そこにいる人は知らないうちに感染していく。もちろん僕もそれにコロッとやられた。

なぜラテンは楽しいのか?行き着いた結論は、彼らはその瞬間を真剣に楽しむということ。貧困、失業、親や子供の問題、多発する犯罪、政治家役人の腐敗、ネガティブ要素を数え上げたら日本人ならとっくに国を捨ててるかみんな自殺してる。そんな国に住んでいても彼らは元気だ。それは楽しむときには気持ちを切り替えて本気で楽しんでいるから。そう、今が人生最後の瞬間級の気合で望んでいるのだ。

連休のバスターミナルは賑やかだ。鬼のような荷物を持った家族連れが待合室でバスを待つ。切符売り場は並んでる人と家族から選出された横入り人との仁義なき攻防戦が繰り広げられる。パパイヤを食べる人、バナナの皮で滑って転ぶ人。はなっからやる気のない警官が油を売ってる。みんなが待ちに待ったバスが乗車場に滑り込む。これに乗らなければ連休がパーになる。ものすごい叫び声とそれに呼応する怒声。ゆっくりと意識が遠のいていく。

日本は常にネトっとしてるのがいけない。ネトっとしてもいい。けれど、楽しむときには、きりっと鉢巻締めて、ふんどしはいて、全力で大太鼓叩かなきゃ。そんで狂ったように叩きまくった後はまたすごすごと巣穴に戻ってネトっとしてるのが正しい。

ラテンの人はそれが出来るんだよね。「ラテンの人って明るくていいよね~。悩みなんかないんだろうね~」という人がいるけど、彼らも相当な問題を抱えてひいひい言いながらなんとか生きている。それも家族が誘拐されたなどのヘビー級な問題だったりする。それでもそんなことにめげたりせず、ハレの日にはじけることを楽しみに、そしてその日に備えて普段から無駄なパワーを消耗しないように適当に力を抜いてやりくりしてる。だから、日本人も常にネトっとするのだけはもう辞めよう。それだけで国は変わる(かも)。

常にネトっとすることに、国民全体で辞表を叩きつけよう!
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異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
プロフィール

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好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
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