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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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以前住んでいたメキシコのPuerto Vallarta(プエルト・バジャルタ)は一年中半袖で過ごせる温暖な町だったので、裕福なアメリカ人やカナダ人が別荘を持って住んでいた。そしてそんなパトロンがたくさんいるために多くのアーティスト達も集まってきて、町は観光客と外国人定住者とアーティストで溢れいつも開放的な雰囲気が漂っているようなところだった。
そんな町の高台に友人Raul Diasは住んでいた。彼は現代音楽を得意とするピアニストで、インドで修業を積んだヨーガの習熟者で、ロングボードを操るサーファーで、穏やかな性格の誰からも愛される人格者だった。 週末には無料の瞑想会を自宅で開いていた彼は、家の一室を神聖な瞑想の部屋に改造し、奇妙なオルガンで奇妙な音を紡ぎながらマントラを唱え集まる外国人をリードしていった。僕も気が向いたときに足を運んだ。 彼と会うのはだいたい海の上だった。ジャングルを超えたところにあるいい波が立つビーチで、沖にパドルアウトして行くとカールした長髪から水がしたたらせながら僕を見つけると嬉しそうに声を掛けてくる。そして夕陽が沈むまで共に波を追いかけて過ごした。 メキシコシティの白人系の家柄出身の彼は、インテリでいろんなことを知っていた。僕がローカル(サーファー)と喧嘩して気まずい状況になったときや、当時付き合っていた彼女と大喧嘩したときなど彼に相談すると、僕にミスがあるならば正すべきところは正すというきっちりとしたスタンスで話に耳を傾けてくれた。 僕の帰国が決まったある日、彼がこんなメッセージの印刷された小さな紙をくれた。そこにはこう記されていた。 Silence is the root of awareness. (静寂は気づきの根源。思いやりと正しさは、静寂の中から生まれる。/ スワミ・ムクタナンダ) そのメッセージを読むたびに、いつもラウルの目の奥に横たわっていた澄んだ静けさを思い出すのだ。 PR コメントを投稿する
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WELCOME TO Move On
異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。 プロフィール
HN:
イグアナ楽団
性別:
男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford mail : cocovenice@gmail.com 人生のお買い物
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