
(SanFranciscoのギャラリー)
たまに行く鵠沼のカフェに立ち寄ったら、近所に住む着付けをやってる女性がベビーカーを押してやってきた。出で立ちは明るい色調の着物。ベビーカーの赤ん坊は5か月を過ぎた頃だ。
東京にでも行ってきたのかと聞くと、近所を散歩しているだけだという。そのためだけに着物を着てきたのかあ。しかも小さな赤ちゃんを抱えて色々と不自由なこともあるだろうに。この人を見ていて、ふとスタイルという言葉について考えさせられた。
普段生活していると、人はどうしても楽なほうへ流される。例えば、料理を季節感など関係なく冷凍物で済ませたり、洋服もTシャツ、短パンで済ませるようになったり。そう、何事においても“済ませる”という感覚に支配されていく。そこには美意識とか流儀などなく、楽ちんになりたいという気持ちと惰性があるだけだ。(深く反省!)
スタイルってやっぱり余裕がないと築いていけない面もある。でも一番大きく左右するのはその人の思いと覚悟だ。つまり、その人の内面の純粋な現れで、本気で生きていないと生まれてこない。だからスタイルのある人を見かけると、人は心を打たれ何かに気づかされるんだと思う。
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