
ダマスカス旧市街にあるスークはアラブ世界でも有数の大きさを誇っていて、調子にのって歩き回ると自分のように思いっきり迷うことになる。まじで方位磁石持ってくことをお勧めする。さて、スークは一日中開いてるが、夜になると照明がつき、僕らの持つアラビアンナイトのイメージを一層描き立て心なしかわくわくしてくる。夜でも子供達はガンガン遊んでいて、家に閉じこもってゲームばっかりしてるスルメのような日本の子供たちを思うと少し切なくなった・

あちらの人は本当に“金”が好き。夜のスーク内は金色が乱反射している。しかもアクセサリーは18金ではなく20金と来てるから一層眩しい。そういえば、この旅で出会ったパキスタン生まれのサウジアラビア人と話したとき、「日本ではシルバーのほうが人気があるよ」というと、「パキスタンもそう」と言ってたのをふと思い出した。一般的にアラブ世界では、女性はゴールド、男性はシルバーを身に付けるらしい。実際、ゴールドを身につけた男性はヨルダン、シリアでは見かけなかった。




スークの真ん中あたりで、前方にものすごい熱気を感じたので急行した。ものすごい人だかりの原因はピスタチオ入りのソフトクリーム屋。最初に券を買い、ソフトクリームと引き換えるシステムだが、ものすごい中東の人のアイス食べたいパワーに押され、我々外国人旅行者軍団は一向にソフトクリーム受け渡し場に近づけない。それを見かねた店の人が可愛そうに思ったか、特別にソフトを調達してきてくれた。しかしあまりの熱気にソフトは既に朽ち始めていたので、急いでしかも手をべたべたにして、優雅な中東スイーツタイムを味わうこともなく胃袋に叩き込んだのだった。
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