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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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今の日本のデートを想像してみる。
新宿紀伊国屋前で待ち合わせをする。少しばかり遅れそうでも慌てることはない。携帯メールを一本打てば済むことだから。映画館で話題作を見たあとは近くの喫茶店でお茶をする。iPhoneで映画評をチェックしてきたからその中から一つ二つ披露しておく。しばらく話をしてデパートに向かい小一時間ほどぶらつく。話題には困らないし軽いウォーキングにもなるし時間調整に持ってこいの場所だ。その後予約している安めのイタリアンレストランへ向かう。居合わせた客の3分の2が食べているのと同じコースを平らげたあとは近所のバーに移動だ。それらしい雰囲気を醸し出しているが良く見ると作りは安っぽい。カウンターの後ろの鏡に映る自分たちの姿に男は伊藤英明を、そして女は黒木メイサを重ねる。落された照明があり得ない妄想を可能にし夜が静かに更けてゆく。 とまあ週末の都会ではこんな感じのつまらないデートがそこかしこで繰り広げられている。 日本のデートがつまらないものになってしまった。その原因は日本の町が安全すぎるため、緊張感がなくなったことと、都会の町を小ぎれいなだけでつまんないものに作ってしまったことと、機器が発達して便利になりすぎたためハプニングが起こりづらくなってしまったことにあると勝手に想像する。予定調和型のデートからは感動なんぞ生まれない。 ではどんなデートが感動を呼ぶのか?少し想像力(というか妄想力)を発揮して考えてみた。 都内某駅前で待ち合わせ。定刻になっても彼女は現れない。携帯電話など持っていないから彼には行くか残るかしか選択はない。1時間を経過したころから不安が首をもたげはじめる。ふられたか。しかし同時に待つ間に自分とじっくり対話が出来、彼女への思いが募ってきた自分に気がついた。「彼女に会いたい」。 そのとき彼女はエレベーターの中で格闘していた。まさかの停電。インターフォンも機能していない。楽しみにしていた彼との初デート。彼はきっと待っていてくれているに違いない。少しでも早く彼のもとに行かなきゃ。こんなところでくすぶってられない。えいやっ。天井の非常脱出口に飛びついた彼女がふたを開けて目にしたものは、だだっ広い空間に広がる機械だらけの無機質な世界だった。彼女のダイハードが始まった。 4時間待って日が暮れてきたころ、夕日を背にして現れたのは、破れたスカートの裾をバンダナ代わりに頭に巻きつけところどころ煤で顔を黒くした彼女だった。その姿はベトナムのジャングルから生還したあのランボーを彷彿とさせた。そのとき彼は状況が掴めぬながらも彼女を抱きしめたい衝動にかられた。彼女もまた彼の姿が目に入った瞬間涙が頬を伝わるのを感じ、彼の胸へ飛び込みたかった。 とまあ、長くなるので出だしで止めにするがハプニングは感動を生む。お決まりのコースを何の苦労もなくなぞるだけのデートはあとに何も残らない。 少し違うが自分もこんな脱線デートをしたことがある。かってメキシコに居たときに、デートのときに彼女に運転を教えようと住宅地の中を僕が助手席に座り彼女に運転させた。そのときマニュアル車だったので車はなんどもひどいエンストを起こし僕は何度も天井に頭をぶつけ本気で怒り彼女にハンドルを握らせたことを本気で後悔したことがあった。それから彼女と付き合うことになったがあとになってそのデートを思い出すたびに二人して大笑いした。不自由でうまくいかなかったことほど人の記憶に残り、時間の経過とともに甘い思い出に変わるらしい。 今週末デートを計画してるそこのあなた。 銀座で映画を見てデパートで食事をしてバーで酒を飲んでなんて 止めよう。見ず知らずの都心のビルの屋上に上がり、水着になって楽しくバーベキューでもしよう!そのデート、多分墓場まで持っていけるよ。 PR | カウンター
WELCOME TO Move On
異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。 プロフィール
HN:
イグアナ楽団
性別:
男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford mail : cocovenice@gmail.com 人生のお買い物
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日本の生活に刺激が足りないの???
好きな人とのデ~トは前日いやデ~トが決まった時からソワソワモヤモヤ・・・♡
そんなデ~トもナツカシです。。。
でもね、いくつになってもドキドキワクワクするデ~トがしたいな~~☆
その為に毎日、可愛く素敵でいなくっちゃね♪♪
ビルの屋上のバ~ベキュ~はスク~ル水着?ビキニ?どっち???
『墓場まで持って行けるよ』、が
いいですね。
ダイハードなデートが似合う人、
この夏探そうかな。
カサブランカもいいですね
(ピアノと駅が必要だけど)。
イグアナ楽団さんも、よい夏を。
さて、ご質問の答えですが、出来ましたらメイドインリオデジャネイロのタンガなどお召しいただければ幸甚でございます、はい。
この夏探そうかな」
え?今なんておっしゃいました?さすが鋭いジャブを放ってこられますね。
カサブランカかあ。あれも戦時下という設定でしたね。もうこれが最後となったときに全てが密度の濃いものとなりますよね。それに比べて、今の自分の透明感のある水彩画タッチの生活に腹立ってきます(笑)。
この夏、迷彩パンツ買おうかな。
Gotcha(笑)。
こちら、海の家始まりました。
ドラム缶のテーブルで
うでずもう大会しましょう。
モヒート片手に(あ、テキーラだっけ)。