
(アンマンの少年たち)
2010年3月デリゾール(Dayr Az Zawr)にて記入
・ミクロバス乗車場の片隅の小さな詰所に、主のように佇むやせた文学青年風メガネ男を見かけた。「人には誰もが神から与えられた場所がある」
・パルミラ遺跡の横を歩いていたら、すれ違いざまに「ラクダは楽だ」と言いながら奇妙なクネクネダンスを披露してラクダに乗った少年が去って行った。
・ミクロバスに乗る前に外国人移動届けを役人の管理オフィスに出しに行く。しばらくして尊大兄貴が入ってきた。起きたばかりとおぼしき兄貴は、俺の目の前で悠々と5分もかけてブラッシングを披露してくれた。片手に女子高生が使うような手鏡、もういっぽうの手にはヘアブラシで朝の儀式に没頭している。だが、男の短髪には何の変化も見られなかった。猫の毛づくろいを連想す。
・アラビアン・デッドヒート
片側1車線の道路で追い越しをかけるのはいいが、150㎞で飛ばし3車線にするのはやめてくれ。
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