デリゾールにて

2010.3.18 アレッポ／シリアのバスターミナルにて

・バスに乗ると飴が配られた。隣の男が口に放り込むや否や、ガリガリガリと小気味良い音が３回。今の日本にああいう飴の食べ方をする奴はもういない。

2010.3.18 ホムス／シリアにて

・今、レバノンのバールバック行き乗り合いタクシーの乗客待ち中。ベンチに座っていたら、体重２００ｋｇはあるかと思われる前歯が2本だけの男に不気味なよがり声攻撃を受けた。あんな怖い思いをしたのは人生で初めてのことかもしれない。

（その後）
そいつはひっきりなしに店のコーラーをがぶ飲みしながら常人の2オクターブ高い声を発し、そこにたむろする人の輪の中に出たり入ったりしていた。

2010.3.19

・旅ではどんなことが起ころうとも、十分睡眠がとれて快便であるならば、リセットされた一日が始まる。

2010.3.28 ハルガダ／エジプトにて

・ダハブからカイロに向けての長距離バスが途中停まった。時刻は05:25。窓から小さなピザ屋らしきものが見えた。かまどには火が入れられ、おやじがピザを焼いていた。生地を棒で伸ばし空中で広げ折りたたんで置いておく。そして注文が入るとそれをかまどに放り込むという作業を繰り返している。実直そうな職人のおやじ。小さな町のこんな職人がみんなの生活を支えてくれている。何だかほっとさせられる。

（ダマスカスのフレッシュジュースを試すピーター）

2009.3.11 アンマンにて

・宿の近くのシュワルマ屋。近くに乱立する安宿群と大通りを結ぶ通り道にあるのでときたま外国人バックパッカーが通りすぎる。それを店のおやじはいちいち大声で呼び止め、「ここで食ってけ」とからみつく。みな一度は利用した義理からか笑顔で応じるが歩くスピードは決して緩めず振り切ろうとする。何故ならここのシュワルマ、強烈に不味いのだ。皆首だけ後ろ向きで前へ歩いていく。

2009.3.14 ダマスカスにて

・それまで自分の頭の中には、「オージー＝陽気なバカ騒ぎ大好き＆ビールがば飲み」というイメージがあった。だから、ピーター（旅で出会ったリタイアオージー）に、「溺れるほどビールが飲みたいだろうピーター」（中東では酒が手に入りにくいから）と何気なく言った。すると穏やかに中東コーヒーを楽しんでいた陽気なピーターの黒目から一瞬光が消え、ボソッと言った。「酒は一滴も飲まない。心臓と肝臓と腎臓をやられてて睡眠薬を毎晩10年以上飲み続けている」。

ごめんよ、ピーター。

（エジプト最新ファッション　あくまでもダンディーに）

クイーン・アリア国際空港（アンマン）から市内へ向かうバスの中でパキスタン生まれのサウジアラビア人と出会い彼から聞いたこと。

・会話
イグアナ「やはり君もゴールドが好きなの？」
サウジ「ゴールドが好きでない人なんているの？」
イグアナ「いや。例えば日本ではシルバーを好む人多いよ」
サウジ「ああ。ならパキスタン人と同じだな」

・サウジアラビアの高校生はアメリカに留学したければ学費から生活費まで全て無料。昨年は４千人が利用した。これはアメリカ政府が肩代わりし後で石油との相殺となる。

・サウジでは結婚時、男性から女性にお金を支払う。その額→１万～３０万ドル（だから俺は２８でまだ独身なんだよとのぼやき）

・クエート、カタールでは国民はベンツを無料でもらえる（店に行くと鍵をくれる）。サウジも石油が出るけれど政府が儲けるだけで国民は貧しい。（クエート、カタール→国民数少ない。サウジ→２３００万人くらい）

・仕事は８時間。１７時に家に帰りTVを見る。夜8時半には寝て、朝8時に起きる（ほぼ12時間睡眠）。

・カタールに近いので遊ぶとき位はカタールへ（映画など）。サウジには映画館はない。