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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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作ることを忘れてしまった日本人


世の中を見ていて、どうも日本人って自ら作ることを忘れてしまったんじゃないかなって思うことがある。既にあるものを利用することに慣れてしまい、自分から作り出そうとしない。創造する楽しさをどこかに置いてきてしまったんじゃないか。

活力のある国とない国
以前住んでいたメキシコという国では、生活に「作る」が根ざしていた。
料理、洋服から家の飾り、家造りに至るまで、どの家庭を訪ねても自分たちの手で作られたものに接することが出来た。またアメリカでも、趣味の世界から住居、そして仕事までオリジナルなものを作って暮らしている人々を多く見かけた。そんな彼らは一人一人が自信に満ち生き生きとしていた。

翻って日本。モノから仕事の選択まで自分で作るというより与えられた選択しの中から選ぶというのが今日ではほとんどになってしまっている。一見楽そうだが、この生き方は人から作る喜びや達成感、そして生命力を奪ってしまっていると思う。そんな生命力を奪われた個人で構成される社会から活気が失せるのは当然のことだ。

原因、そして変わるために
その原因は何だろう。やはり経済最優先、企業主体できたことが、受け身の人々を作り出してしまった最大の理由だと思う。なぜなら、受け身の人を作り出すことが経済界にとっては最も都合がいいことだから。彼らの「不満を起こさせない程度に最低のものだけを与える」という巧妙な戦略に引っ掛かって、眠ったまま生かされいる人がものすごく多いのが日本という国だ。

この国が変わるには先ずは一人ひとりの意識が変わらなくてはならないと思う。人生は人から与えられるものではない。自分で作っていくものだという意識。これがこの国に今一番欠けているものだと思う。だが実は価値観を変えることは言うほど簡単なことではない。それは現時点で多くの人が企業の庇護のもと生活を営んでいるからだ。そういう人はどうしても為政者側のプロパガンダに影響を受けてしまう。それに自分だけ他のことをしたくないという日本人特有の横並び意識も邪魔をしている。そこで自分だけ主体的になれと言われても戸惑う人のほうが多いかもしれない。人間とは基本的に憶病な生き物で、最低なものしか与えられていなくても保障された世界から出ていくことはものすごく勇気のいることだから。

ただ確実に自分の生活スタイル、ひいては人生そのものを見つめなおす人が増えてきているのも事実だ。その中で実際に行動に移す人もどんどん出てきている。そうしたときって世の中の景色はどんな風に見えるのだろうか。それは行動に移したその人にしか分からない。けれど自分の足で立っているというこれまでにはない満足感が残ることだけは間違いないはずだ。
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異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
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好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
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