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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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タバコの運命

先日、小宮山厚生労働大臣がタバコを700円にすることに意欲を燃やし
ていることがニュースで報道された。巷では今日も愛煙家と嫌煙家が
激しくしのぎを削り合っている。

愛煙家は「自分たちには吸う権利がある」、「俺たちの楽しみを奪うん
じゃねー」とのたまい、嫌煙家は「何で不快で有害なタバコの煙を吸わ
されなきゃなんねーんだ」と熱く吠える。それぞれ、もっともな言い分
なんだよね。けどじっと聞いてると結局どちらも相手のことなんか考えていないってことが実に良く分かるんだよね。

自分は非喫煙者だけど、かって職場でタバコに苦しめられた経験がある。
その職場では社内では夕方6時までは一応禁煙だった(一応と言ったの
は社長だけ例外だったから。しかもこのおっちゃん、ショートホープと
いうこれまた臭くてきついのがお好みで、禁煙女子軍団から多大なひん
しゅくを買っていた)。
しかし、火曜日朝8:30から始まる営業会議ではタバコは解禁されて
いた。出席メンバーは5人。自分以外の4人は全員喫煙者。それも皆フル
操業の煙突的ヘビー級。自分は4人掛けテーブルの突端に座ることが多
かったんだけど、そこは風下で4人が一斉に吸い出すタバコの煙は束にな
って自分に襲いかかってきた。もう目は痛いし息は出来ないしでおまけ
に吐き気まで催してきた。このとき真剣に軍用ガスマスク着用での会議
への出席を検討したほど。ではそんなときの喫煙者の反応はどうかという
と、タバコを吸わないものへの配慮など一切なくとめどなく次のタバコに
火をつけ灰皿の上でくゆらし続けるというものだった。人間は自分の
欲求を全うしたいときは冷酷になれる。このとき唯一の非喫煙者の自分
の存在は無情にも全く考慮されなかった。

さてさて、タバコ肯定派にさらに聞いてみた。「なんで辞めないの?」
と。返ってくる言葉の多くが「何度も辞めようとしたけれど駄目だっ
た」とか「タバコを吸ってると喫煙所で友達出来んのよ」、「タバコ
吸ってないと喫煙所での仲間の輪に入れないじゃん」などなど。
「くーっ。おめーら、どんだけ意志薄弱でひ弱っ子なんだよ!」とつい
喝を入れたくなってくる。こりゃ駄目だ。喫煙者と議論しても無駄だわ。

話は最初に戻るけど、有史以来続いてる(そんなに続いてる?)タバコ
論争に終わりがくることはないけれど、人に迷惑をかけないことを最
重要事項として教えようとする今の世の中では、じわじわとタバコは追い詰められていくだろう。もっともドル箱を失う政府にとっては痛いところ
だろうけど、こんだけ表に出ちゃった以上政府もあがらうわけにはいかないしね。愛煙家と嫌煙家間で今後もいろんなバトルを繰り広げながら緩やかにタバコは消滅してゆくんだと思う。

そういった意味で、小宮山さんの発言は自分にはごく自然の成り行きから
来る言葉だと受け止めた。
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WELCOME TO Move On

異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
プロフィール

HN:
イグアナ楽団
性別:
男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford

mail : cocovenice@gmail.com
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