世の中を良くしたい的なきれいごとなど一切言わず、自分の道を己の意志で切り開き、自分に課せられた、もしくは自分が選択したやるべきことに打ち込んでいる人がいる。そんな人はあまり余計なことを言わず、無駄な動きも少ないということで一致する。そして結果的にすごいものを作り上げたりする。
僕はそんなタイプとは正反対で、理想論をぶちかますだけぶちかますくせに何もしない男であるけれど、だからこそそういう人に惚れる。
そういう人は、無骨だけれど、おっちょこちょいなところもあって、左右違う色の靴下を履いて大事な場面に登場したりする。そして自分がスポットライトを浴びることなんかにてんで執着はなく、ただ心の命ずるまま進む。そんな人は他人に寛容で、とても優しい。
そんな男や女は少ない。しかしいる。そんな人にあったときに人生捨てたもんじゃないと思う。
人生は思うように行かないもの。ときには不本意な状況を甘んじて受け入れなければならないときがある。けれど、大事にしているものは常に暖めて持っていたい。それを詰めた丸い袋が、汗や涙で汚れ、ほころんで、ぼろぼろになって、穴が開いて、異臭を放つようになっても、しっかりと持ち続けていたい。そしていつか、自分の心の欲する道を歩いていたい。
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