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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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今、人が元気をなくして世の中がますます内向きになっている。本当は全員がパッとしない訳じゃなくうまくいっている人もいる。けれど、そういう世相なために悲観的な空気が蔓延しているのだ。僕はその原因の一つが日本人が『感性』を忘れてしまっているからじゃないかなって思う。 感性とは読んで字のごとく「感じる心」だ。人には理性と感性の両方が備わって、その両方がうまくバランスを取り合いながら日常生活が送れるようになっている。ところが今の日本では感性はあまり重要視されておらず、もっぱら理性、つまり論理的に納得がいくものだけがまかり通っているように思えてならない。 例を挙げればいくらでも出てくる。 ・非人間的な働き方を強いる会社の増加 ・とにかくてっとり早くお腹が膨れればいいコンビニのお弁当やファーストフードの盛況 ・好きだからというよりも少しでも他の人より有利になりたいために資格を取ろうとする風潮 ・お金に結びつかない無駄なことはしない、またお金のためなら何でもするという姿勢 ・弱者を自己責任という名のもとで切り捨てようとする考え方の席巻 これらのベースにあるのは、競争、効率、便利さを求める考え方だ。もうそこには人間の心への配慮は見られない。 もともと日本人ってまじめできちんとしていた。だから何百年もの昔から、仕事の仕上がりは丁寧だったり、町や村はきれいに保たれていたりと理性的な社会が続いてきた。でも同時に、茶の湯や生け花に日本舞踊、陶芸、浮世絵などを生み出すなど、文化を大事にする感受性も育んできた。もちろんこれらの文化の中には支配者層だけがたしなむものもあったけれど、町人や農民たちにもそれぞれの暮らしを彩る歌や踊りや民芸があった。つまり、社会の隅々にまで行き渡る理性と感性が共存した大らかな暮らしがあったわけだ。ところが、それから数百年も経ち当時よりも何もかもが進歩したはずなのに、僕たちの生活の質はある意味落ちている。 よくいわれる今の日本の閉塞感って感性を忘れて理性だけでやろうとするところにあるんじゃないか。世界がインターネットの普及で繋がるようになってから経済のグローバル化が一挙に進んだ。日本もその波に呑まれるようにしてなりふり構わず競争社会に突入した。でも競争社会の当然の結果として負け組と呼ばれる人たちが出てくる。それが身近な人の中にもずいぶんと現れ始め他人事ではなくなってきた。だから人は明日は我が身と不安になり、その不安が閉塞感を産んでいるのだろう。 やはり不幸な人があふれている状態はよくない。社会の一員として生きる人間は、自分だけ潤っても本当の幸せは感じられない。まわりの人が幸せそうにしていて初めて幸せな気分になれる。だからみんなが笑える社会が大切なのだ。ではどうしたらいいのか。それには感性を取り戻す必要がある。つまり、「人はどう感じるのだろう」という視点を取り戻すのだ。「この空間に居たらどう感じるのだろう」、「こういう仕組みではどう感じるのだろう」。そういう人間主体の考え方が社会の主流になっていけば、社会は多くの人に目を配ることができて、こぼれ落ちてしまう人を限りなく減らせるはずだ。 理性の世界は効率、秩序、二者択一の世界だ。それだけを追うことをよしとするなら、競争はエスカレートし、やがて戦争が起き、最後に人類は滅びてしまう。 元来日本人は高い感性の持ち主だったはず。変化のある四季と豊富な自然に恵まれ、祖先たちは繊細な感性を育んできた。こんな国は世界でも珍しい。というかこんな国は世界にはない。世界がこういう状況だからこそ、率先して感性を大事にした社会にシフトしてゆき、それを世界に向けて発信していけばいい。それが日本の未来を作りみんなが幸せになれる道だと思う。 ちょっと偉そうになってしまったけれど、来年はそんな方向に向かう出来事がたくさん起きたらいいなと思う。 いや、自分も何が出来るのか考えて、行動に移していかないといけない。 PR 元モータウンシンガーの『Teena Marie』が26日に54歳で亡くなった。死因は心臓発作だったらしい。
『Ivory Queen Of Soul』と呼ばれていた彼女。その実力はブラックコミュニティからも認められていたことからも分かる。2005年にグラミー賞のR&B女性シンガー部門にノミネートされたソウルフルでシルキーな歌声は天性のものだ。 この曲『Fire & Desire』はリックジェームズのアルバムの曲だけど彼女もデュエットで魂の入った歌声を響かせている。ちなみに2004年に亡くなったリックジェームズは、彼女のメンターであり且つ恋人でもあった。 ブラックの香りがプンプン匂ってくるこの曲。実は二つ思い出がある。一つは学生時代にバイトしていた横浜のソウルバーで毎晩ギンギンにかかっていたこと。もう一つはあまり自分には関係のない話なのだが、リックジェームズはメキシコ時代に友人だった黒人アメリカ人女性Ruelaの元ボーイフレンドだったこと。そんなわけで自分にとっても思い出深い曲なのだ。 R.I.P. Teena 安らかに イギリスの空港を舞台にした『T-Mobile』のコマーシャルの舞台裏を紹介したい。 参考までにT-Mobileはドイツテレコムの子会社でヨーロッパとアメリカでサービスを提供する携帯電話キャリアだ。加入者数ベースで世界第6位、通話国数でボーダフォン、テレフォニカに次ぐ世界第3位の規模を持っている。ま、日本でいったらNTTドコモだ。 さて、この会社のコマーシャルだが、ガトウィック国際空港(ロンドンの南、英国第2)の到着ゲートから出てくる旅行者をピアノでお迎えするというもの。ゲートの真横に置かれたピンク色のピアノの目立つことといったらこの上ない。けれど出てくる人には死角になって分からない。そこで待ってる人が観客になり即効で弾き語られた旅行者を笑うという実に楽しい趣旨だ。 見ているとメキシコ土産のソンブレロとかそんな目立つものを持ってると待ってましたとばかりにネタにされてしまう。ちょうどラスベガスのショーが始まる前に観客席を回ってピエロが悪さする様子が前方の巨大スクリーンに映し出されてみんなが大笑いするのに似てる。 今日もこの空港に降り立った世界中の善良な市民が身に降りかかるドッキリに驚いていることだろう。非日常は美しい。ガトウィック空港に気をつけろ! (↓これはヒースロー空港を舞台にした別バージョン)■■■ | カウンター
WELCOME TO Move On
異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。 プロフィール
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好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
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