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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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イスラエルに住む活動家の友人M女史からパレスチナ関係の映像が送られてきた。(動画は以下のサイトに掲載されていたもの)
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/ シリアとイスラエルの国境緩衝地帯を地雷の恐怖をものともせず国旗を掲げて歩いてくるパレスチナ難民たち。その姿になぜか熱いものがこみ上げてくる。 以下、そのM女史のこの動画に関する文章をそのまま掲載させてもらう。 「63年ぶりにして初めて、国境の柵を破りイスラエル側に入ってきたシリア人たちを昨日のテレビニュースでみて、心が震えました。シリアに住むパレスチナ難民が昨日2000人ほど国境を破ってきた時の動画を送ります。国境を破り、イスラエル側に入ってきた難民達が親戚や友人達と抱き合い、再会を喜びあっています。」 「エルサレムから戻った友人に聞いたところ、金曜日から今日までエルサレム旧市街は完全に封鎖状態にあり、旧市街から一度でると何日も戻れない状態にあったそうです。そして旧市街のアラブ側の全ての電話回線が停止されたため、誰にも連絡がつかない状態が続いていました。 動画を撮っているのは、イスラエル側に住むパレスチナ人で、『爆弾が埋まっている。危ない。もう止めろ。』と叫んでいます。これが聞こえなかった難民達が柵を破り走ってイスラエル側に来ます。そして抱き合って喜ぶ。 このときイスラエル軍による攻撃があり、4名が殺害されました。難民達は逃げ回り、全員もときた坂を上って柵をくぐり帰って行きました。」 僕がこの活動家の女性と出会ったのはほんの偶然だった。 2年前のイスラエル旅行中、エルサレムに滞在していたとき現金が足りなくなったので新市街のATMで下ろそうと30分かけて歩いていくことにした。夕方、キリストが十字架を抱えて歩いたVia Dororosa沿いに建つホテルを出て新市街へ向かった。幾千年も前から人々が行き来してきたダマスカス門を出ると、既に人通りは少なくなっており、昼とは打って変わった危険な空気が漂い始めている。至るところにたむろしている重装備のイスラエル兵が殺気走った視線を投げかけてくる。エルサレムはもとパレスチナ人が住んでいたところ。それを今イスラエルが実行支配しているのだ。いつ爆弾テロが起きてもおかしくない状況がずっと続いている。 エルサレム旧市街の城塞を横目に見ながら坂を登って行く。薄暗い通りを歩いてゆくとやがて街が見えてきた。1軒の怪しげなネオンで彩られた酒場が見える。近づくと、中はエチオピア人でぎっしりと埋まっていた。しかしエチオピアンミュージックが流れるバーには明るさがなく、バーの空気は淀んでいた。エチオピア人はイスラエル軍の兵士として徴用されるが、その後使い捨てにされるような話を聞いた気がする。やはりそのバーに立ち込めていたのはやり場のない感情だったのだろうか。 そこからしばらくイギリスの古びた町にあるような通りを歩いてゆくとビジネス街らしき広場に出た。さてどこにATMがあるだろうかと思案に暮れていると日本語で「何かお困りですか?」と聞かれた。彼女が活動家のMさんだった。それから親切な彼女にATMまで連れて行ってもらったのだが、何十年もイスラエルに住んでいるとお聞きしぜひ話を聞きたいと思ってコーヒーでもと誘った。 結局それから2日間に渡って、イスラエルにきた理由、生い立ちから結婚、子供のこと、パートナーのこと、そしてパレスチナ問題などいろいろな話を聞かせてもらうことが出来、そのお陰でまたひとつ自分の中で新しい世界が生まれた。彼女にはイスラエル左派の文化人が集まる自然食レストランやアーティストバー、なぜかヘビメタバーまで連れて行ってもらったが、それだけにとどまらず、危険な夜の情報収集活動にまで同行させてもらった。 あられちゃん風眼鏡をかけた至って普通の感じのする彼女。しかし、常人には持ち合わせていない半端ない信念が体の中を貫いていた。彼女こそ銃を持たない本物の戦士だった。 PR 前回に引き続き恋愛の話。
ラテンの国々と日本を比べてつくづく感じるのは恋愛文化の差。 ラテンは恋愛が社会にどっしりと根を下ろしているのに対し、日本 はそんなものあったっけ?とばかりに倉庫の隅で埃を被ったような扱い。 日本は社会が恋愛に対してそんなスタンスだから、恋愛に本気で取り組 もうなんて御仁は思春期で声変わりの始まった中学生くらいなもの。 ちょっとまったあ~。そんなんでいいの?どんなに澄ましていても 人間、いくつになっても異性に関心があるもんなんじゃない?その証拠 に誤解を恐れずに言えば僕らは異性の気を引くために、おしゃれをしたり、ヨガやダイエットをして体型を保つ努力をしたりしてるんじゃないのかな。勉強していい学校に入り、いい仕事に就こうとするのも突き詰めれば異性にもてたいがゆえじゃない?そんなこと小学生にもわかる話なのに、大人になった僕らは異性のことなど関心ございませ~んてなすまし顔で日本の町を闊歩している。 おいおい、これじゃあ独身男女が増えるのも無理ないわな。そして 必然的に子どもの数が減って日本のマーケットはどんどん小さくなって しまう。これってかなり由々しき事態だと思うよ。このままじゃいけない。ではどうしたらいいか?それには、恋愛感情という人間なら誰もが持つ普遍的な感情を持つことは素晴らしいことなんだよという意識を社会に 行き渡らせることだ。そうすれば、生活に張りが生まれる。家族を持つという目標が生まれる。人生に意味が生まれるのだ。経済もこの思想に沿って動かす。「水曜日はNo残業デー。早く帰りましょう」じゃなくて、「水曜日はデートの日。とっとと会社を出てデートに繰り出そうぜえ!」と目的を明確化するのだ。 そして、職安ばかりを増やす政策を方向転換し、本腰を入れてDTC(デートセンター)を作りに励むのだ。ちなみに世界的リセッションの中で日本の経済がかろうじて踏ん張っている理由の一つに失業率が低いことがあげられる。でもそれは産業界が巧みに「仕事をしていないことは恥ずかしいことなんだよ」って人々を洗脳してきたからだ。この理論を恋愛率向上に活かす。つまり恋愛をしていないのは恥ずかしいことだよという意識を世間に植え付けるのだ。その受け皿としてDTCが必要となってくる。日本全国でパートナーを無くした男女が日夜DTC端末で相手を探す。そしてこれはと思う相手にオファーを出しDTC職員立ち合いのもとで初顔合わせを実現させる。よし、なんだかいいぞ。結婚相談所にバカ高い金を払っても相手が決まらない現状をあざ笑うかのように連日怒涛のような勢いで日本全国にカップルが誕生し、町のあちこちで熱いデートが繰り広げられ、いつのまにか道行く人の顔つきが柔和なものになって、子供たちもNINTENDOを捨て街で遊ぶようになり、町に活気が戻る。いいぞ、DTC!! しかしながら、端末で相手を探すってのは本当は好みじゃないな。けれどシャイで生真面目な今の日本人にとっては現実的かもしれないな。でも一歩間違えばちょっと怖い方向に進んじゃう危険性も持ってるね、このDTC構想は。ふふ。 僕らは本当は、もっと自然に男女が出会うことができ、相手を求め合い、カップルになりお互いを支え合う。そんなごくあたり前の社会が出来て欲しいだけなんだよね。 誰のためにそのネックレスを買うの? 誰のためにジムで体を鍛えるの? 今の日本のデートを想像してみる。
新宿紀伊国屋前で待ち合わせをする。少しばかり遅れそうでも慌てることはない。携帯メールを一本打てば済むことだから。映画館で話題作を見たあとは近くの喫茶店でお茶をする。iPhoneで映画評をチェックしてきたからその中から一つ二つ披露しておく。しばらく話をしてデパートに向かい小一時間ほどぶらつく。話題には困らないし軽いウォーキングにもなるし時間調整に持ってこいの場所だ。その後予約している安めのイタリアンレストランへ向かう。居合わせた客の3分の2が食べているのと同じコースを平らげたあとは近所のバーに移動だ。それらしい雰囲気を醸し出しているが良く見ると作りは安っぽい。カウンターの後ろの鏡に映る自分たちの姿に男は伊藤英明を、そして女は黒木メイサを重ねる。落された照明があり得ない妄想を可能にし夜が静かに更けてゆく。 とまあ週末の都会ではこんな感じのつまらないデートがそこかしこで繰り広げられている。 日本のデートがつまらないものになってしまった。その原因は日本の町が安全すぎるため、緊張感がなくなったことと、都会の町を小ぎれいなだけでつまんないものに作ってしまったことと、機器が発達して便利になりすぎたためハプニングが起こりづらくなってしまったことにあると勝手に想像する。予定調和型のデートからは感動なんぞ生まれない。 ではどんなデートが感動を呼ぶのか?少し想像力(というか妄想力)を発揮して考えてみた。 都内某駅前で待ち合わせ。定刻になっても彼女は現れない。携帯電話など持っていないから彼には行くか残るかしか選択はない。1時間を経過したころから不安が首をもたげはじめる。ふられたか。しかし同時に待つ間に自分とじっくり対話が出来、彼女への思いが募ってきた自分に気がついた。「彼女に会いたい」。 そのとき彼女はエレベーターの中で格闘していた。まさかの停電。インターフォンも機能していない。楽しみにしていた彼との初デート。彼はきっと待っていてくれているに違いない。少しでも早く彼のもとに行かなきゃ。こんなところでくすぶってられない。えいやっ。天井の非常脱出口に飛びついた彼女がふたを開けて目にしたものは、だだっ広い空間に広がる機械だらけの無機質な世界だった。彼女のダイハードが始まった。 4時間待って日が暮れてきたころ、夕日を背にして現れたのは、破れたスカートの裾をバンダナ代わりに頭に巻きつけところどころ煤で顔を黒くした彼女だった。その姿はベトナムのジャングルから生還したあのランボーを彷彿とさせた。そのとき彼は状況が掴めぬながらも彼女を抱きしめたい衝動にかられた。彼女もまた彼の姿が目に入った瞬間涙が頬を伝わるのを感じ、彼の胸へ飛び込みたかった。 とまあ、長くなるので出だしで止めにするがハプニングは感動を生む。お決まりのコースを何の苦労もなくなぞるだけのデートはあとに何も残らない。 少し違うが自分もこんな脱線デートをしたことがある。かってメキシコに居たときに、デートのときに彼女に運転を教えようと住宅地の中を僕が助手席に座り彼女に運転させた。そのときマニュアル車だったので車はなんどもひどいエンストを起こし僕は何度も天井に頭をぶつけ本気で怒り彼女にハンドルを握らせたことを本気で後悔したことがあった。それから彼女と付き合うことになったがあとになってそのデートを思い出すたびに二人して大笑いした。不自由でうまくいかなかったことほど人の記憶に残り、時間の経過とともに甘い思い出に変わるらしい。 今週末デートを計画してるそこのあなた。 銀座で映画を見てデパートで食事をしてバーで酒を飲んでなんて 止めよう。見ず知らずの都心のビルの屋上に上がり、水着になって楽しくバーベキューでもしよう!そのデート、多分墓場まで持っていけるよ。 | カウンター
WELCOME TO Move On
異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。 プロフィール
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男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford mail : cocovenice@gmail.com 人生のお買い物
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