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メキシコ、カリフォルニア、日本 暮らしへの好奇心は尽きない
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アンマンの親切



写真の人はアンマン(ヨルダンの首都)の街中で、途方に暮れていた僕をホテルまで送ってくれた親切な人。初めて着いた地で、僕がホテルまで行きたいと言うと、セルビス(マイクロバス)やタクシーをつかまえて同行してくれ、お金まで全て払ってくれ、しかも家に帰るところだというのに反対の方角へ1時間も時間を使って僕を送ってくれた。

優しすぎるよ。親切すぎるよ。あにき。お陰で、トランジットで寄ったドバイの超混みトイレの中でメガネケースを掏られたいやな思い出なんかとっくにとんでいっちゃいましたよ。

日本にはここまでしてくれる人はもう絶滅したけど、中東にはまだまだ健在なんですねえ。自分のことで精一杯で、みんなにごった眼して落っこちないように必死な国から来て、さほど裕福とも思えない国の人からこんな扱いを受けると本当に考えてしまうんだよなあ。いったい何を失っちゃったんだろうって。ひとつは余裕であることは間違いないんだろうね。
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midnight cabin 1am


"midnight cabin 1am"とは、真夜中1時の飛行機の客室のこと。
個人的にこの時間の客室はライトが消されて静まり返っているが、何だかあの雰囲気が旅の途中らしくって好きなのだ。映画を観まくって寝るタイミングを失ったときなどこの時間にポカーンと取り残されることがよくある。隣のインドのおばちゃんなんか、2人分の席の中にうまく体をねじ込み、ちゃっかりと俺のひじ掛けまで占拠して爆睡している。また通路の向こうの白人のおっさんも完全に酒がまわって首を90度に曲げて沈没している。そんなのどかな時間が流れる真夜中のキャビンで、しばし漂流者気分を味わうのが好きだ。

この時間、座っているのも飽きてくるので、キャビン後方のトイレまでのろのろ歩き、長めの用を足したあと、しばしその辺でうだうだする。そして水かなんかをもらって飲むとまたよたよたと座席に戻り、深く深呼吸していろいろなことをつらつら考えたりする。このとき、ipodなんかあるとたそがれられたりして尚良い。


先ごろ、エミレーツでアンマンまで行ったときは、ちょうどアフガニスタンの上空あたりでモニターにカンダハルと表示が出た。そこで急いでipodに入ってる、懐かしのゴダイゴの”ガンダーラ”にチューンしたら、びったりと気分がはまってしまい、相当な感度でひとりたそがれてしまった。これを周りの誰かが見ていたら、相当気味悪かったはずだが、誰もが寝ている”midnight cabin 1am"ではそんなことおかまいなしに自由に泣けるのだ。
ロルフは何をしてるだろう?



この絵は、あの映画エイリアンの原作者、H.R.ギガーのもの。
これはメキシコで手に入れたものだけど、これを見るときはいつも当時メキシコで友人だったスイス人のロルフを思い出す。時は16年前にさかのぼる。当時メキシコシティのソナロッサ近くに住んでいた僕は、たまたま休暇で行ったサンミゲル・アジェンデのバーで彼と出会ったのだけど、メキシコシティに戻ったら実は家が近かったということでよく遊びに行くようになった。彼はこんな感じのアートの卸のような仕事をしていて、彼自身アートのコレクターだった。実はH.R.ギガーも彼の親しい友人なのだ。まあ、それはいいとして、自由人の彼の家にはいつも人、特に女性がいて、どの女性も気だるさを漂わすボヘミアンタイプだった。

でかい獅子鼻がさらに沈没して顔の真ん中でどうにか踏ん張ってるような顔をしていた彼は、顔の通りまったく物事にこだわらない気さくな奴で(当時50位のおっさんだったが)、何となくフィーリングがあった僕は、暇を見つけては遊びに行き、アパートの入り口のベルを鳴らすといつも彼があのボクシングで打たれまくったあとのような顔を窓からぬっと突き出すのだった。

今思い出しても奴の笑った顔を見たことがない。自分で面白いことを言っても決して笑顔は見せなかった。いや、あの顔だから笑顔に見えなかっただけかもしれない。奴ときたら、いつも自分の気に入った絵や面白いもののことを熱くどちらかというと一方的に僕に語ってくるのが常なのだ。でもお陰で、いろんなことを教えてもらった。

人生でもう一度会いたいひとがいるとしたら、ロルフはその中のひとりだ。でも何だか、奴と何十年ぶりに会っても、まるで昨日も会ったかのような感じでお互い普通に話し始めるんだろうな。
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WELCOME TO Move On

異文化と自然を愛するイグアナ楽団のページへようこそ。これまでメキシコとアメリカに合計10年住んできました。それ以来人生の歩き方をテーマとして追い続けています。海外を旅するといつも考えさせられる豊かさとは何か。それについて思ったことを書いていきます。
プロフィール

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イグアナ楽団
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男性
自己紹介:
好きな言葉:「生きていくうえでもっとも大切なことは、自らを律し、可能な限り自分に正直であること」
by Robert Redford

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